〇企画趣旨

DXの進展とともに、企業におけるデータ活用は「選択肢」から「前提」へと変化しました。とりわけ生成AIをはじめとするAI活用の加速により、データ基盤とデータガバナンスの整備は、企業価値を左右する重要テーマとなっています。

しかし現実には、多くの企業がデータ活用の“壁”に直面しています。部門ごとにサイロ化されたデータ、統一されない定義、現場と乖離したルール設計――すなわち「分断」。さらに、整備されたはずのデータ基盤やガバナンスが運用されず、形式だけが残る「形骸化」。これらが重なり、「データはあるが使われない」という状況を生み出しています。

なぜ、データ基盤とガバナンスは機能しないのか。その背景には、構築をゴールとするプロジェクト設計、目的不在のデータ整備、責任の曖昧さ、業務プロセスとの不整合といった構造的課題があります。結果として、AI活用もPoC止まりに留まり、本来の価値創出に至らないケースが後を絶ちません。

本カンファレンスでは、こうした「分断」と「形骸化」をいかに乗り越え、“使われるデータ”へと転換するかに焦点を当てます。データ基盤の構築にとどまらず、データ定義の統一、品質管理、ガバナンスの実効性確保、そして現場業務への定着に至るまで、プロジェクトを“やり切る”ための実践的アプローチを掘り下げます。

あわせて、AI活用を前提としたデータ戦略の再設計や、全社横断での推進体制、成果につながるゴール設定のあり方など、先進企業の具体事例を交えながら議論を展開します。

データは「保有するもの」ではなく、「使われてこそ価値を生む経営資源」です。本カンファレンスは、分断と形骸化を乗り越え、データ基盤とガバナンスを“構想”から“実装”、そして“成果創出”へと導くための実務知を提示します。

≪開催概要≫

開催日時 714日(火) (13:00~17:00)
会  場 会場対面および、オンラインLIVE配信のハイブリッド開催
     会場参加:文藝春秋本社ホール(千代田区紀尾井町3-23)
     オンライン参加:Zoomウェビナー
参加対象 企業経営者、経営幹部、経営企画部門、IT部門、
     データ活用部門、デジタル推進部門の部門長など
定  員 会場参加100名、オンライン参加 500名~
参加費用 無料(事前登録制)
主  催 文藝春秋
協  賛 ドーモ株式会社、株式会社Quollio Technologies ほか

申し込み

〇来場特典
ご来場者様へは木田様の著書『AIを味方につける仕事術』を1冊プレゼント

 〇申込特典
申込者様限定にて2週間のアーカイブ視聴をいただけます。

〇プログラム

13:00~13:50 基調講演
AI-Readyなデータ基盤とは何か:
生成AI時代に求められるデータ整備・メタデータ・ガバナンス

東京大学 情報学環教授
ユビキタス情報社会基盤センター長
越塚 登氏

1994年 東大院理学系研究科博士課程修了、博士(理学).以後、東工大助手、東大助教授・准教授を経て、2009年より東大院情報学環教授(現職)。専門は計算機科学、特に、AI(特に、AI-Agentの実行基盤など)やIoT(モノのインターネット)、スマートシティ等の研究。 現在は、AI-Agentの実行基盤(F-RAG、AI-Space)やデータ連携基盤(DATA-EX)、都市OS,スマート農業などの研究・開発・社会実装に取組んでいる。


13:50~14:20 課題解決講演①

ドーモ株式会社


14:20~14:30 休憩


14:30~15:10 特別講演
「データ活用を成果に変える組織と人材」
~現場を動かす翻訳力とは~

積水ハウス イノベーション&コミュニケーション株式会社
CMO 兼 CDDO
木田 浩理氏

国内大手通信企業、外資系IT企業で営業を経験したのち、百貨店、EC等においてデータ分析・マーケティングを実務を積む。2018年 損害保険会社にデータサイエンティストとして入社。2021年 マーケティング専門組織を立ち上げ初代CMO就任。2025年 8月より積水ハウス イノベーション&コミュニケーションに入社。CMO 兼 CDDOに就任。一般社団法人日本エビデンスベーストマーケティング研究機構代表理事。
著書「AIを味方につける仕事術 AI活用のもやもやを現場の力に翻訳する」「データ分析人材になる。 目指すは『ビジネストランスレーター』」「ビジネストランスレーター データ分析を成果につなげる最強のビジネス思考術」


15:10~15:40 課題解決講演②

株式会社Quollio Technologies


15:40~15:50 休憩


15:50~16:20 課題解決講演③(調整中)


16:20~17:00 基調講演②
「『情報』への責任と信頼構築
 ~ 個人データ保護とアテンション・エコノミーへの対応から考える」

慶應義塾大学大学院法務研究科 教授
国際データガバナンス検討会 座長
山本 龍彦氏

慶應義塾大学X Dignityセンター共同代表。慶應義塾大学法学部卒業、大学院法学研究科博士課程単位取得退学、博士(法学)。内閣府・消費者委員会委員。デジタル庁・経済産業省「国際データガバナンス検討会」座長、総務省「ICT活用のためのリテラシー向上に関する検討会」座長、総務省「デジタル空間における情報流通の諸課題への対処に関する検討会」座長代理などを務める。主な著書に、『アテンション・エコノミーのジレンマ』(KADOKAWA)、『<超個人主義』>の逆説――AI社会への憲法的警句』(弘文堂)