〇企画趣旨

企業経営を取り巻く環境は、大きな転換点を迎えています。金利ある世界への回帰、資本コストを意識した経営への要請、新リース会計基準をはじめとする制度改正、サステナビリティ情報開示の高度化、そしてAI・デジタル技術の急速な進展――。経理財務部門には、従来以上に高度かつ迅速な対応が求められています。

一方で、AIによる定型業務の自動化が進む中、経理財務部門の価値は「正確な数字をつくること」だけでは測れなくなっています。これから求められるのは、信頼できる財務情報を基盤に、事業の実態を捉え、将来の選択肢を示し、企業価値向上につながる判断を支援する役割です。

経理財務部門は、単なる「数字を管理する部門」から、数字を通じて経営の方向性を示し、企業価値向上を支える戦略的機能へと進化することが求められています。

そのためには、財務データだけでなく非財務情報も含めた多面的な分析、将来予測やシナリオ策定を担うFP&A機能の高度化、経営管理・IR・事業部門との連携強化、そしてAIを活用した業務変革と人材・組織の進化が不可欠です。

本カンファレンスでは、AI時代における経理財務業務の高度化をはじめ、経営管理機能の進化、資本効率経営への対応、データを活用した将来予測、企業価値向上に貢献する組織づくりについて多角的に議論し、「これからの経理財務部門のあるべき姿」を展望します。

〇開催概要

開催日時 12月3日(木) 13:00~17:00
会  場 会場対面および、オンラインLIVE配信のハイブリッド開催
     会場参加:文藝春秋本社ホール(千代田区紀尾井町3-23)
     オンライン参加:Zoomウェビナー
参加対象 企業経営者、経営幹部、経理財務部門、経営企画部門、
     経営管理部門、ガバナンス部門など
定  員 会場参加 100名 / オンライン参加 500名~
参加費用 無料(事前登録制)
主  催 文藝春秋
協  賛 株式会社アバント、株式会社TOKIUM、
     アルテリックス・ジャパン合同会社、Sansan株式会社
     株式会社インボイスほか

申し込み

〇来場特典
ご来場の皆様へは桜井様の共著書『財務会計・入門〔第19版〕』を1冊プレゼント

〇申込特典
申込者様限定にて2週間のアーカイブ視聴をいただけます。

〇プログラム

13:00~13:50 基調講演
企業価値向上に資する会計とは何か
~ 企業価値評価モデルで考える 経理財務部門の役割 ~

昭和女子大学 特命教授
神戸大学名誉教授
桜井 久勝氏

1952年兵庫県生まれ。神戸大学経営学部・大学院で学び、1977年に公認会計士登録。1979年に神戸大学経営学部の教員となり、1993年に同大学教授、2016年まで神戸大学大学院経営学研究科・経営学部に勤務。この間、1992年に神戸大学より博士(経営学)の学位を取得。2016年から2019年まで関西学院大学商学部教授を務め、2015年から2018年には日本会計研究学会会長を務めた。2019年から2022年まで公認会計士・監査審査会会長を務め、現在は昭和女子大学特命教授、神戸大学名誉教授。専門は財務会計、財務諸表分析。主な著書に『財務会計講義』『財務諸表分析』『会計学入門』『財務会計・入門』(共著)『テキスト国際会計基準』(編著)などがあり、『財務会計講義』は1994年の初版以来改訂を重ね、2026年3月に第27版が刊行されている。『財務諸表分析』も2024年に第9版が刊行されるなど、会計・財務分野における定評ある著作を多数手掛けている。


13:50~14:20 課題解決講演①(株式会社アバント)
「近日公開」


14:30~15:10 特別講演①
「企業価値向上へ―Kanro Vision 2.0の実現へ向けた経理財務部門のあるべき姿・役割」

カンロ株式会社
取締役常務執行役員 CFO 財務・経理本部長
兼 CIO デジタルソリューション本部長
佐藤 光記氏

1993年、三菱商事株式会社入社。国内外のグループ企業で経理・財務、経営企画、経営管理など幅広い領域を経験し、事業と財務の双方に精通。三菱商事フィナンシャルサービス株式会社取締役副社長執行役員、三菱商事エネルギー株式会社取締役常務執行役員など、グループ企業の経営幹部を歴任。長年にわたり培った財務・経営管理の知見を生かし、2025年3月よりカンロ株式会社取締役常務執行役員CFOに就任。現在はCIOも兼務し、財務・経理とデジタルの両領域を管掌。経営戦略と財務戦略を結びつけ、持続的な企業価値向上を支える経営基盤の強化に取り組む。


15:10~15:40 課題解決講演②
経営の意思決定を支える
「AIを使いこなす経理財務組織」への進化
~ 人・組織・投資、3つの条件 ~

株式会社TOKIUM
執行役員 CFO コーポレート本部長
西山 希氏

東京大学工学部卒業。在学中の2017年4月、株式会社TOKIUMカスタマーサクセス部門にインターンとして従事。2019年4月に同社へ正式入社し、開発部を経て、2020年コーポレートカルチャー部長就任、人事やコンプライアンスの側面から組織拡大を牽引。2025年4月、執行役員 CFO コーポレート本部長に就任。


15:50~16:20 課題解決講演③
信頼できる数字を、経営の意思決定へ
― AI時代の経理財務を進化させるデータ活用と自動化

経理財務部門には、正確な数字をつくることに加え、データから事業の実態を捉え、経営の意思決定を支える役割が求められています。本セッションでは、経理業務で不可欠なデータの統合・集計・照合の自動化を通じて、分析・提言に時間を振り向ける方法をご紹介します。「見える・理解できる・再現できる・監査できる」というVURAの考え方をもとに、計算・判断ルールと数字の根拠を明確にしながらAIを活用するアプローチを解説します。事例やデモを交え、信頼できる数字を経営判断につなげる、経理財務業務の進化を具体的に示します。

アルテリックス・ジャパン合同会社
ソリューション エンジニアリング リードセールスエンジニア
酒井 信吾氏

UNIX+C言語開発者として技術者としてのキャリアをスタートし、10年間活動。 その後20年にわたり外資系ソフトウェアベンダーで製品サポートから、実装支援サービスまで幅広く経験。 直近の15年は主にDevOps系自動化ソフトウェアのプリセールスを担当し、2019年8月よりAlteryxのセールスエンジニアとして従事。


16:20~17:00 特別講演②
「作る経理」から「判断する経理」へ 
~AI導入で変わるこれからの実務とプロセス~

白井敬祐公認会計士事務所
代表
白井 敬祐氏

公認会計士。AIを活用した経理業務の改善コンサルタントとして、企業の経理・決算業務の効率化や業務プロセスの見直しを支援。監査法人での監査・IFRSアドバイザリー業務、株式会社リクルートホールディングスでの連結経理業務の経験を生かし、会計実務とAI活用の両面から、現場で使える業務改善に取り組んでいる。著書に『Before/Afterでよくわかる 生成AI×経理・会計 実務入門』『経理になった君たちへ』など。