アメリカ大統領選挙の開票に合わせて編成されたテレビ朝日の「大下容子ワイド!スクランブル」の特番に出演しました。当初は4時間の生放送のはずだったのですが、結果がなかなか出ないことや視聴率がいいことから(いまは視聴率が放送中に、ほぼリアルタイムでわかる)、延長、延長となり、結局6時間の生放送出演でした。

 当初は「大接戦」と見られましたが、結果を見ればトランプの圧勝でした。どうしてこのようなことになったのか。まずは世論調査の精度の問題があります。

 私がアメリカで街頭インタビューしたときに、気軽に答えてくれた人たちの多くはハリス支持でした。ところが、インタビューに応じようとしない人たち(白人男性が多かった)からはメディアに対する不信感や敵意のようなものを感じました。この人たちの多くはトランプ支持者だったのでしょう。

 トランプは既存のメディアを「フェイクニュース」と呼んで敵視してきました。その結果、トランプ支持者たちもメディアに不信感を持つ人が多く、テレビのインタビューに応じなかったり、メディアが実施する世論調査に協力しようとしなかったりしたのではないでしょうか。いわゆる「隠れトランプ」です。

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source : 週刊文春 2024年11月21日号