ウクライナ情勢が急展開を迎えました。アメリカのバイデン大統領が、アメリカ製の長射程ミサイルをロシア領内に向けて使用することを認めたからです。使用が認められたのは「ATACMS」(アタクムス)。11月17日、アメリカのメディアが、バイデン政権がこれまでの方針を転換してATACMSのロシア領内への使用を許可したと報じましたが、その翌々日、ウクライナ陸軍は国境から約100キロ離れたロシア西部にあるロシア軍の弾薬庫に向けて6発を発射したのです。

 弾薬庫がある場所は、ロシア西部のクルスク州の近くです。クルスク州は、2万人規模のウクライナ軍兵士が進撃した場所です。ウクライナは、ロシア軍の一方的な攻撃を受けてきましたが、ロシア軍の隙を突く形で、逆にロシア領内に攻め込んだのです。クルスク州に攻め込めば、ロシアは焦ってウクライナ東部に攻め込んでいる軍隊を転進させるだろうと考えたと見られています。ところがロシア軍は、ウクライナに攻め込んだ部隊を転進させることはありませんでした。

初回登録は初月300円で
この続きが読めます。

有料会員になると、
全ての記事が読み放題
コメント機能も使えます

  • 月額プラン

    1カ月更新

    2,200円/月

    初回登録は初月300円

  • 年額プラン

    22,000円一括払い・1年更新

    1,833円/月

週刊文春 電子版 PREMIUMMEMBERSHIP 第1期募集中 詳しくはこちら

※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。

有料会員になると…

スクープを毎日配信!

  • スクープ記事をいち早く読める
  • 電子版オリジナル記事が読める
  • 解説番組が視聴できる
  • 会員限定ニュースレターが読める
有料会員についてもっと詳しく見る
  • 0

  • 2

  • 0

source : 週刊文春 2024年12月5日号