11月28日、来年3月から独自の株価指数「読売株価指数(読売333)」の提供を始めることを発表した読売新聞社。だが、世界最大の発行部数を誇る新聞社が打ち出す新たな事業はそれだけではない。実は、これまで紙の販売にこだわってきた山口寿一社長(67)の号令の下、大企業をターゲットにしたウェブ新媒体を推し進めているというのだ。水面下で大きな物議を醸しているその中身とは――。
日経平均やTOPIXと異なる算出方法
市場関係者が解説する。
「日経平均株価(225種)の算出方法は『株価平均型』と呼ばれ、値がさ株(1株当たりの株価が高い銘柄)の影響を受けやすく、東証株価指数(TOPIX=約2100種)は『時価総額加重型』と呼ばれ、大型株の影響を受けやすい。一方、読売333は、構成333銘柄すべてを同じ比率で組み入れる『等ウェート型』を採用。特定の企業や一部の巨大企業の動向に左右されにくくなり、構成銘柄の平均的な値動きが表示されるのが特徴です」
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source : 週刊文春 電子版オリジナル