〈今こそ、日本全体がもう一度立ち上がる時です。Terra Droneはその先頭に立ち、日本人の誇りを蘇らせます〉
そんなメッセージをHPに掲げているのは、11月29日、東証グロース市場に上場した「テラドローン」(東京都渋谷区)の創業者、徳重徹社長(54)。あまりに力強い彼の言葉の裏には……。
テラドローンは2016年に設立。ドローンを用いた測量や石油化学施設の点検、農薬散布サービスなどを提供している。2024年1月期の売上高は約29億6000万円で、営業利益は約2億4000万円の赤字だった。
「“赤字上場”となりましたが、サウジアラビアの国営石油会社『サウジアラムコ』の投資部門『Wa'ed』からアジアの企業で初めて出資(約18億5000万円)を受けており、投資家の間では成長期待が持たれています。11月29日は2162円で初値をつけ、公開価格の2350円に届かなかったものの、その後、盛り返し、午前は2370円で取引を終えた。以降、株価は堅調に推移しています」(銀行関係者)
イーロン・マスク氏のテスラと見紛うような社名
創業者の徳重氏は1970年、山口県生まれ。1浪して入学した九州大学工学部を卒業後、住友海上火災保険(現三井住友海上火災保険)に入社した。
ベンチャー担当記者がその後の経歴について補足する。
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source : 週刊文春 電子版オリジナル