全国約2万棟で建築基準法違反が発覚、消防法違反や火災予防条例違反も露見するなど、底が見えないレオパレス問題。その隠ぺい体質や創業一族への過度な忖度を象徴するような内部告発文書を入手した。何と“加害者”は「レオパレスの顔」、現役広報部長だった。
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ここに、レオパレス社員9名が実名で暴行やセクハラの被害を訴えた内部告発文書がある。その内容と事後対応は、まさにこの会社の体質を象徴しているようだった――。
未だ底が見えない賃貸アパート大手のレオパレス21(以下レオパレス)の施工不良問題。目下、同社が手掛けた全国約3万9000のアパートを対象に全棟調査が進められているが、6月末時点で調査し終えた約2万6000棟のうち約2万棟、実に8割近くで、「界壁」と呼ばれる屋根裏の壁が設置されていないなどの施工不良が見つかっている。
広報も泥縄式だ。7月12日になって、これまで散々指摘されてきた建築基準法違反の疑いの他に、消防法や火災予防条例に違反の疑いがある物件が、少なくとも267棟あることが新たに発表された。
こうした広報を取り仕切る幹部の一人が、現在50代前半、時に自ら会見の司会進行をする高野宏之広報部長だ。この人物の名が、“加害者”として告発文書には記されている。
「泊まらせて」と執拗に迫られた
2016年10月。社外の弁護士事務所に設置されたコンプライアンス窓口に、内部告発が寄せられた。冒頭には〈数々のコンプライアンス違反に対しての報告および処分の対応依頼について〉とある。読み進めると、証拠のLINEなどを添えながら、生々しく被害状況が報告されている。
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source : 週刊文春 2019年7月25日号