年の瀬の渋谷のNHK放送センターは慌ただしい。紅白歌合戦に向けたリハーサルが行われるのはもちろんのこと、その陰で紅白出場歌手やレコード会社関係者にとっては欠かせない一大行事が控えている。
「芸能界の“ドン”と呼ばれる、バーニングプロダクション社長の周防郁雄氏(83)への挨拶です。通称『周防詣で』。リハ中、いつも食堂に鎮座している周防氏を訪ねるのが慣例です」(レコード会社社員)
ところが2024年末、主役たる周防氏の姿はNHKになく――。
1971年に現在のバーニングを設立し、数十年にわたって芸能界で強大な影響力を誇ってきた周防氏。
「元衆院議員の浜田幸一や演歌歌手の北島三郎の運転手から成り上がった。バーニングには藤あや子、郷ひろみ、内田有紀らが所属し、紅白にも周防氏の意向が働く。23年には出場枠に『韓国勢が多すぎる』と怒り、業界保護のために国内演歌勢を推したとされる。石川さゆりや天童よしみ、三山ひろしらは周防氏の“推し枠”と言われています」(同前)
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source : 週刊文春 2025年1月16日号