岐路に立たされる日本経済。2025年は一体、どのような方向に進んでいくのか。楽天グループの三木谷社長が、経団連ビジョンへの絶望、石破首相との面会、野党結集への期待、そして未来に向けた秘策まで全てを語った!
僕はこの国の「未来」をずっと考えてきましたが、経団連が発表したビジョンには絶望しました。本当に終わっています。
彼らは昨年12月9日、中長期ビジョン「FUTURE DESIGN 2040」を公表しました。そこに記されていたのは、富裕層に対する所得税等の段階的引き上げ。金融所得や土地などのストック資産に課税を広げるとしていますが、「正気なのか」と目を疑いたくなる内容です。
なぜ、このようなビジョンを出したのか。東京新聞は電子版で〈十倉雅和経団連会長、任期切れ前に「消費税増税」への布石?「金持ち増税」を打ち出した政策提言の中身と狙い〉と題した記事を報じていました。十倉会長は、今年5月に任期切れを迎えます。自らの“置き土産”として、「富裕層に懲罰的な増税を課すから、皆さん、消費増税に理解を示してくれ」とでも言いたいのでしょうか。
小誌の取材にそう答えるのは、楽天グループの三木谷浩史会長兼社長(59)だ。自身も経済団体「新経済連盟」で代表理事を務めているが、なぜ経団連が打ち出した富裕層増税は「終わっている」のか。
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source : 週刊文春 2025年1月16日号