東京都心から東に約50キロ、房総半島東部に位置する千葉県東金市。千葉学芸高校の校舎には、2024年のプロ野球ドラフト会議で広島東洋カープから5位指名された大型右腕・菊地ハルン投手のプロ入りを祝う垂れ幕が掲げられる。
「私は昨年7月から千葉学芸高校野球部と関わりましたが、昨年11月に解雇されました。この間、目の当たりにしたのは監督と学校の隠蔽体質でした。野球部と学校の体質が変わらなければ、この学校を選んで入ってきた球児たちが報われません」
小誌の取材にこう打ち明けるのは、同校野球部の寮監兼コーチだった辻井満氏(61)である。
千葉学芸高校野球部は2000年に創立され、100名前後の部員を擁する。2021年に春季千葉県大会で初優勝し、夏秋も通じて初の県制覇を果たすと、当時の主力打者だった有薗直輝内野手が同年のドラフト会議で北海道日本ハムファイターズから2位指名を受け、同校初のプロ野球選手に。まだ甲子園出場こそないものの、いまや県内有数の強豪校に数えられる。2017年から野球部を率いているのが、高倉伸介監督だ。
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source : 週刊文春 電子版オリジナル