OBにはプロ野球選手もいる千葉県東金市の強豪・千葉学芸高校野球部で、2年生部員8人による1年生部員への悪質イジメ事件。昨年12月、日本学生野球協会は同校に3カ月の対外試合禁止処分を科したことを発表した。イジメ被害を受けた生徒側は一連の事件について、千葉県警東金警察署に被害届を提出している。
「週刊文春」は、これまで「文春オンライン」と「週刊文春電子版」で3度にわたってイジメ事件の実態を詳報。2年生8人が被害者の手足を掴み、下着まで脱がし、両足を持って吊し上げたこと。「その様子の動画を撮影された」と被害者が学校側に訴えていたこと、さらに保護者説明会での校長と監督の言動などを報じてきた。
だが、さらに取材を進めると、同校野球部でのトラブルはそれだけではなかった。少なくとも4年前から、部内でのイジメは常態化していたというのだ。
友達を庇ったことがきっかけでイジメが始まった
「僕も千葉学芸高校の野球部で陰湿なイジメに遭いました。部員だけではありません。監督からも暴力を受けました」
「週刊文春」の取材にこう告白するのは、2020年に千葉学芸高校野球部に入部したX君だ。
中学で野球に打ち込んでいたX君は「高校野球がしたい」という思いを抱き、強豪である同校野球部の門を叩いた。自宅と高校の距離が遠いこともあり、野球部の寮に入ることに。
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source : 週刊文春 電子版オリジナル