尹大統領の逮捕で揺れる韓国。次期大統領として有力視されているのが、“反日政治家”として知られる李在明氏だ。だが実は、疑惑が生じるたびに関係者が不審死を遂げてきた政治家でもある。この男、一体何者?
韓国の高位公職者犯罪捜査庁は1月19日、尹錫悦大統領を内乱容疑で逮捕した。韓国での現職大統領の拘束、逮捕は初めての事態だ。尹大統領が昨年12月3日に出した戒厳令から47日目のことだった。
「現時点では、尹氏の有罪はまず動かないでしょう。すでに内乱罪などの容疑で逮捕された金龍顕国防相(当時)らの証言から、尹氏が戒厳令を主導した事実が明らかになっているためです」(在韓記者)
このまま裁判が始まれば、尹氏には内乱罪の首謀者に科せられる最高刑である死刑が宣告される可能性がある。その後、過去有罪判決を受けた4人の大統領経験者と同じように、恩赦による減刑措置が取られることになるだろう。
それと同時に加速度的に進んでいるのが、尹氏の大統領職の罷免の動きだ。
「今回は戒厳令の是非に焦点が絞られているため、早ければ2月末にも尹氏は大統領職を罷免され、その時点から60日以内に大統領選が行われることになるでしょう」(同前)
そうなると、次の大統領が誰になるのかが注目される。そんな中、1月17日に韓国の世論調査会社、韓国ギャラップの世論調査が出た。なんと尹大統領を生み、彼の弾劾に反対し続けた保守系与党「国民の力」の支持率が39%に上昇し、進歩(革新)系最大野党「共に民主党」の36%を上回った。与野党の支持率が逆転するのは約5カ月ぶりのこと。
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source : 週刊文春 2025年1月30日号