116歳でギネス認定された世界最高齢男性は、京都府京丹後市に生まれ育った。実は、同市の10万人あたりの100歳を超える百寿者比率は、日本平均の約3倍。人口は約5万人だが、100歳以上が115人(24年9月1日時点)という「100歳だらけ」の街なのである。『奇跡の100歳長寿地域「京丹後市」の秘密』(文春新書)は、この地域の謎に迫ったものだ。

京丹後市は京都府の最北端に位置し、日本海に面する。海あり山あり里ありの風光明媚な土地である。
長寿の秘密はどこにあるのだろうか。まずは、2013年に116歳と54日の天寿を全うした木村次郎右衞門氏(1897年生まれ)が遺した言葉に耳を傾けてみよう。
「一生はたった1日の延長なり」
「苦にするな、嵐のあとに日和あり」
「日々これ好日」
「感謝の気持ち」
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source : 週刊文春 2025年2月27日号