小室圭さんの母、佳代さんが上梓した自伝「ブランニューデイ あたらしい日」(内外出版社)が話題だ。

「Amazonでは2月6日の発売日初日に子育てノンフィクションカテゴリーで1位にランクインし、その後、しばらく“在庫なし”状態に。定価の2倍以上の値が付いた転売品と思しき同著が販売されるなど、注目度の高さが改めて浮き彫りになりました」(宮内庁担当記者)

佳代さんの自伝本「ブランニューデイ あたらしい日」(内外出版社刊)

 自伝では、自身の生い立ちや元夫との出会いと別れ、シングルマザーとして圭さんを育ててきた苦労などが、時折読者に語り掛けるような口調で綴られる。Amazonのレビューを見ると、半数以上の62%が「星5つ」の評価だ。

「高評価をつけたユーザーの中には“穏やかな物語を読んでいるようだった”という趣旨のレビューを寄せている人も。“この本によって、佳代さんのイメージは変わっていくのでは”という旨の感想も見られました」(同前)

自己イメージは“良家の子女”

 読者からも賞賛を集める自伝の “穏やかな物語”において、佳代さんはどのようなイメージで登場しているのか。〈すべてではありませんが、かっこよくも悪くも、これが本当の私です〉と前置きしたうえで、佳代さんは幼少期をこう振り返っている。

〈3歳から15歳まではピアノを習い、他にも書道や華道など、女子としての素養を身につけるためにあれこれと習わされました〉

息子とは一定の距離感を保っていたという佳代さん ©時事通信社

 “良家の子女”然とした教育を主導したのは母親だったが、その母はやがて病気がちに。佳代さんは高校生の頃から、同居していた祖母と家事を分担し、半ば主婦のような感覚だったという。そんな佳代さんを、後に夫となる男性はこう受け止めたと記される。

〈彼は私に「おっとりしたお嬢さん」という印象を持っていたようですが、料理や家事を素早くこなす様子を知り、「そのギャップが面白い」と感じたようでした〉

 女性の素養を叩きこまれた、おっとりしたお嬢さん――。自伝に通底するのは、こうした佳代さんの“自己イメージ”だ。そこからは、元婚約者との金銭トラブルが原因で圭さんと秋篠宮家の長女・眞子さんの婚約延期騒動をもたらした女性の(かお)はうかがい知れない。

 では、「週刊文春」記者が取材した佳代さんの前半生はいかなるものだったのか。

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source : 週刊文春 電子版オリジナル