農林中央金庫は2月20日、奥和登理事長(65)が3月31日に退任し、4月1日付で北林太郎常務執行役員(54)が後任に就く人事を発表した。今年3月期連結決算の最終損益は1.9兆円程度の巨額赤字に陥る見通しで、奥氏は事実上、引責辞任となる。
「奥氏は20日の会見で『巨額の含み損を抱えた3年前から退任を考えてきた』と述べていましたが、昨年6月に1期3年の続投が決まり、昨年末までは辞める気配はありませんでした。理事長の椅子に固執していた印象です」(農中関係者)
なぜ、奥氏はこれほどの巨額赤字を招いたのか。有力OBの一人は「ガバナンスの失敗」を指摘する。
「奥氏は就任3年目の2021年度から専務理事ポストをなくし、理事長の下に常務執行役員が並ぶフラットな経営体制に移行させました」(同前)
初回登録は初月300円で
この続きが読めます。
有料会員になると、
全ての記事が読み放題
既に有料会員の方はログインして続きを読む
※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。
有料会員になると…
スクープを毎日配信!
- スクープ記事をいち早く読める
- 電子版オリジナル記事が読める
- 解説番組が視聴できる
- 会員限定ニュースレターが読める
有料会員向けおすすめ記事
source : 週刊文春 2025年3月6日号