アメリカのトランプ大統領がロシアとウクライナの戦争の停戦に前のめりです。停戦を実現させてノーベル平和賞を狙っているのではないかと言われています。1期目の時、前任者だったバラク・オバマ大統領のことが大嫌いだったトランプ氏は、大統領になるやオバマ大統領の実績をことごとくひっくり返しました。オバマ大統領が熱心だった温暖化対策を否定し、オバマ大統領が成立に関与したパリ協定から離脱しました。バイデン大統領が再加盟を決めましたが、再び離脱すると宣言しています。
オバマ大統領はイランの核開発を止めさせるためにイギリス、ドイツ、フランス、ロシア、中国を巻き込んで2015年7月、「イラン核合意」をまとめました。それまで各国は核開発疑惑のあったイランに対して経済制裁を続けてきましたが、イランが核開発を制限する見返りに経済制裁を緩和するというものでした。トランプ大統領は、ここからも離脱しました。
初回登録は初月300円で
この続きが読めます。
有料会員になると、
全ての記事が読み放題
既に有料会員の方はログインして続きを読む
※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。
source : 週刊文春 2025年3月13日号