大学は東京以外でも、海外でもいい。下宿暮らしでも――そう考えていたという秋篠宮。息子のキャンパスライフにも、父としての希望がある。一方、悠仁さまには“タイムリミット”が……。

 その日、私は東京・赤坂のTBSテレビのスタジオにいた。秋篠宮さまと親交のある人間として、秋篠宮妃紀子さま出産にあたっての緊急報道特別番組に出演するためだ。2006年9月6日午前8時27分、悠仁さまが誕生した。体重2558グラムの元気な赤ちゃんだった。皇室に男子が生まれたのは父親の秋篠宮さま以来じつに41年ぶりとあって、国民の喜びはひときわ大きく、スタジオにも歓喜の波が押し寄せていた。

 

 あの日の感激を、決して忘れることはできない。それだけに、悠仁さまが成年皇族の仲間入りを果たし、3月3日、立派な記者会見が行われたことに、特別な感慨を抱いている。

「長所は興味のあることを徹底して追求することができるところだと思います。言い換えると心惹かれるものに対して、没頭できるということです」

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source : 週刊文春 2025年3月13日号