第24回のゲストは伊与原新さん。直木賞受賞作『藍を継ぐ海』は焼き物の土や隕石、ウミガメの産卵など、自然科学を通じて人間の営みを暖かな目線で描いた短編集だ。地球科学研究者だからこその切り口に稲垣さんが迫る。

 

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今日の1冊
『藍を継ぐ海』伊与原新 新潮社 1760円
都会の暮らしに疲れて奈良の山奥に移住したWEBデザイナーの女性が”狼犬”と出会う「狼犬ダイアリー」、徳島県でアカウミガメの産卵巣から卵を盗む少女が主人公の表題作など、土地に”継承”されたものを描いた5編の短編集。

稲垣 さっき撮影で床に座ったらお尻が冷たくて、「冬の体育館ってこうでしたよね」なんて会話をしてしまいました(笑)。年齢で言うと、伊与原さんとは一学年差の先輩後輩なんですよね。

伊与原 僕は1972年生まれなので、一つ先輩です。でも、稲垣さんの活躍はテレビなどを通してずっと拝見してきたので、今日お会いしてみても「年下なのに年上」という感覚があります。

稲垣 わかります。テレビに映っている甲子園球児って、自分よりずっと年上に見えましたもん。

伊与原 僕は、稲垣さんが主演されていた、『二十歳の約束』(1992年)というドラマが大好きだったんですよ。世の中にはこんなかっこいい人がいるんだ、と思ったんです。

稲垣 ありがとうございます(笑)。フジテレビの月9のドラマで、あの当時は僕、まだ20歳じゃなかったんですよ。牧瀬里穂さんが20歳だったから、『20歳の約束』というタイトルになったんですよね。横須賀が舞台で、不良みたいな役は初めてで。懐かしいです。

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source : 週刊文春WOMAN 2025春号