最高権力者は、商品券を配るだけでなく、巨額のカネを受け取ることにも執着しているようだ。国民の多くが反発し、野党が禁止を主張している企業団体献金。ところが、首相や最側近はありとあらゆる方法を駆使して――。
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〈馬並めて いざうち行かな 渋谿の 清き磯廻に 寄する波見に〉
万葉集の編纂者とされる大伴家持が、越中国の国守だった頃に詠んだ一首だ。
時が下って令和の時代にも、貿易港・伏木富山港には清らかな磯に波が打ち寄せている。奈良時代と異なるのは、沿岸に停泊する大きなRORO船(貨物専用の大型船)の存在。日産の「ノート」やホンダの「フリード」など小型車がクレーンに吊るされ、その甲板に載せられていく。
行き先は、ロシア極東のウラジオストクだ。
伏木富山港で、現在もウクライナとの戦争を続けるロシアへの中古車輸出を担っているのが、地元に本社を構える上場企業。そして、この会社の元社長で大株主こそ、石破政権の中枢中の中枢で、“万葉集副長官”の異名を持つ橘慶一郎官房副長官(64)である。
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source : 週刊文春 2025年4月3日号