佐藤愛子さんと話していると、なぜだか励まされる。それがこのシリーズの原点だ。読者と共有してきたこの感覚は、今どきで言うならシスターフッドではないか。そうだ、次は「101歳のシスターフッド」について、お話を伺おう――。などと考えていたのだが、101歳になった佐藤さんを待っていたのは、骨折との戦いだった。前号で「入院中」と書いた骨折は2カ月で元に戻ったが、再び転倒。今度の大腿骨骨折は手術が必要ということに。術後で面会が難しくもあり、娘の響子さんと孫の桃子さんに再びお話を伺った。

 

響子 1月に全身麻酔で手術をして、今はリハビリをしているところです。

桃子 ところがリハビリをちゃんとやらない。

響子 理学療法士さんはとても親切で、「立ってみましょう」「ここまで歩いてみましょう」と優しく言ってくれます。だけど、私には「あのチビが、言いたい放題言う」って(笑)。

桃子 全然チビじゃない。すらっとしてるんですけどね。

響子 年齢的にチビと思ってる。

桃子 小僧みたいなことだね。

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source : 週刊文春WOMAN 2025春号