「今となっては良くないんだなっていうのが分かります。良くないんだなっていうのみんなに言われますけど、DM(ダイレクトメッセージ)なんか、もちろん返しちゃダメっていうのはわかりますし。だから、そこは本当僕の失敗っちゃ失敗ですね。もちろん良かれと思って、喜ぶかなっていうことで、やったことではあったんですが……」

 記者の直撃取材にハゲしく動揺し、思わずこう本音を漏らしたのはお笑いコンビ「トレンディエンジェル」の斎藤さんこと斎藤司(46)。実は斎藤さん、ファンとの間で500万円以上の“金銭トラブル”に陥っており、所属先の吉本興業が定めるプレゼントルールにも違反していたことが「週刊文春」の取材でわかった。

お笑いコンビ「トレンディエンジェル」の斎藤司(左) ©︎時事通信社

TikTokライブに集う“熱烈なファン”

 芸能記者が解説する。

「トレンディエンジェルはボケの斎藤とツッコミのたかしのコンビで、2015年にM-1グランプリで優勝を果たし、一気に知名度を広げました。時事ネタや巷で話題のトレンドを題材に、主にハゲを用いた言葉遊びを織り交ぜたテンポの速い漫才で人気を博しています。

 その一方で、斎藤さん個人としては、お笑いだけでなくミュージカル俳優としても活躍。2019年から世界的人気を誇るミュージカル『レ・ミゼラブル』のテナルディエ役に抜擢されました。そんな斎藤さんが最近力を入れているのがTikTokライブです」

年間1億円以上稼ぐライバーも(TikTokの公式HPより)

 TikTokライブとは、TikTokアプリでリアルタイムに動画配信ができる機能のこと。視聴者と双方向でやりとりができ、投げ銭の機能もある。視聴者は配信者に対して現金でギフトを購入し、配信内で贈ることができるのだ。「ロンドンブーツ1号2号」の田村淳など吉本興業所属の芸人もこのサービスを利用している。有名ライバー(配信者)ともなればTikTokライブの投げ銭だけで年間1億円以上稼ぐ者もいるという。

「ギフトには様々な種類があり、2円から6万円を超えるものまで100種類以上。ライブ中は何回でもギフトを送ることができるため、熱狂的なファンの中には、1回の生配信中に何百万円も“投げ銭”する人もいます。ただ、投げ銭で送った金額が全部配信者に入ってくるわけではなく、TikTokに手数料として約70%が引かれ、配信者の元には残りの30%が入金される仕組みです」(同前)

複数のギフトから選べる(TikTokより)

 斎藤は2024年ごろから頻繁にTikTokライブを行うようになった。内容は様々で、ネタを披露することもあれば、リスナーの希望にこたえて、芸能人のモノマネや流行歌を歌ってみたり、毎回手を代え品を代えライブに挑んでいる。評判も上々でTikTokの総フォロワー数は約34万人。TikTokはほぼ毎日更新されており、2024年10月にはイベント出演後の取材に、「最近はTikTokの生配信にどっぷり浸かりライバーと化している」「この3カ月で1日しか配信を休んでいない」と明かし、

「最初は小銭稼ぎのつもりだったけど、日々ランキングが上下して普段会えない人にも会える。応援してくれる人が劇場にも来てくれたりして、相乗効果もある。熱烈なファンが増えて、大阪で(出待ちのファンに)4年ぶりにプレゼントをもらいました」

 と自慢して見せた。

斎藤の配信頻度は高い(本人TikTokより)

初ギフトから9日後に“対面”

 そんな斎藤の「熱烈なファン」の1人がA子さんだった。A子さんはこれまでに斎藤へ「500万円以上の投げ銭をした」。しかし、ある日を境に斎藤とトラブルになってしまったのだという。A子さん自身が振り返る。

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source : 週刊文春 電子版オリジナル