TVerが普及して変わったのは見逃した番組を見られるようになったことだけではない。ゴールデンタイムの番組も深夜の番組も、地方ローカル番組もフラットに並べられるようになったことだ。BS放送の番組もそう。そんなこともあってか、BSの番組が元気だ。そのひとつが、3月に全6回が放送された『伊集院光の偏愛博物館(ミュージアム)』だ。曜日も時間も回ごとに違う極めて変則的な放送だったのも、配信があるから構わないという判断があったのではないか。

伊集院光 ©文藝春秋

 世の中には何かを愛しすぎた故、自分で博物館を作ってしまう人がいる。そんな私設博物館を伊集院光が訪問する番組だ。出版元のJTBすら保管していない号まで展示する「時刻表ミュージアム」、日本でもちろん唯一の「糞虫」に特化した「ならまち糞虫館」、1928年に開館した「東洋民俗博物館」など常人ではついていけないような極めてマニアックなものばかり。しかし、そこは伊集院。“好奇心のバケモノ”である彼は、極めて優秀な聞き手として個性あふれる館長から展示品のスゴさを引き出していく。さらに、知識の紐づけの達人でもある彼は、語り手としても絶品。そのスゴさを自分事に“翻訳”してくれる。

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source : 週刊文春 2025年4月17日号