TVerが普及して変わったのは見逃した番組を見られるようになったことだけではない。ゴールデンタイムの番組も深夜の番組も、地方ローカル番組もフラットに並べられるようになったことだ。BS放送の番組もそう。そんなこともあってか、BSの番組が元気だ。そのひとつが、3月に全6回が放送された『伊集院光の偏愛博物館(ミュージアム)』だ。曜日も時間も回ごとに違う極めて変則的な放送だったのも、配信があるから構わないという判断があったのではないか。

世の中には何かを愛しすぎた故、自分で博物館を作ってしまう人がいる。そんな私設博物館を伊集院光が訪問する番組だ。出版元のJTBすら保管していない号まで展示する「時刻表ミュージアム」、日本でもちろん唯一の「糞虫」に特化した「ならまち糞虫館」、1928年に開館した「東洋民俗博物館」など常人ではついていけないような極めてマニアックなものばかり。しかし、そこは伊集院。“好奇心のバケモノ”である彼は、極めて優秀な聞き手として個性あふれる館長から展示品のスゴさを引き出していく。さらに、知識の紐づけの達人でもある彼は、語り手としても絶品。そのスゴさを自分事に“翻訳”してくれる。
初月99円 または 初年度9,999円
でこの続きが読めます。
有料会員になると、
全ての記事が読み放題
キャンペーン終了まで
-
月額プラン
1カ月更新
99円/初月
5月7日㊌ 10:00までにお申し込みの方限定 通常価格95%OFF
2カ月目から通常価格2,200円
期間限定
-
年額プラン
1年更新
およそ833円/月
5月7日㊌ 10:00までにお申し込みの方限定 通常価格の半額以下
期間限定
-
3年プラン
59,400円一括払い、3年更新
1,650円/月
既に有料会員の方はログインして続きを読む
※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。

source : 週刊文春 2025年4月17日号