今年で20周年を迎えたプロ野球セ・パ交流戦。ソフトバンクが6年ぶり9度目の優勝を決めた。

 昨季のパ・リーグ覇者だが、今季はスタートダッシュに失敗。開幕直後から主砲の柳田悠岐外野手(36)など怪我人が続出し、4月には単独最下位に沈んだ。交流戦中には山川穂高内野手(33)も二軍再調整となり、主役不在が続く。

 そんな中でも交流戦の最中にパ・リーグ3位まで浮上した。チームを牽引しているのが柳町(たつる)外野手(28)だ。打率3割4分2厘、得点圏打率4割8厘は堂々のリーグトップ(6月23日現在)。交流戦首位打者にも輝いた。

塾高出身で初めて規定打席に到達した

「慶應義塾高から慶應大に進学したバリバリの慶應ボーイ。球団内では同じく慶應高、慶應大出身の正木智也外野手(25)、廣瀨隆太内野手(24)とともに“慶應三兄弟”と呼ばれています」(球団OB)

 三兄弟の“長男”にあたる柳町だが、2019年のドラフトでは5位。3人の中で最も下位指名だった。

「当時、プロ入りできないことを見据えて就職活動にも励み、大手広告代理店から内定を得ていた。指名がなければ、野球の道は諦めて就職しようと思っていたそうです」(同前)

 慶大4年で出場した日米大学野球選手権では打率5割で首位打者になったこともある逸材だが、これまで開花しきれずにいた。

初回登録は初月300円で
この続きが読めます。

有料会員になると、
全ての記事が読み放題

  • 月額プラン

    1カ月更新

    2,200円/月

    初回登録は初月300円

  • 年額プラン

    22,000円一括払い・1年更新

    1,833円/月

  • 3年プラン

    59,400円一括払い、3年更新

    1,650円/月

有料会員になると…

スクープを毎日配信!

  • スクープ記事をいち早く読める
  • 電子版オリジナル記事が読める
  • 解説番組が視聴できる
  • 会員限定ニュースレターが読める
有料会員についてもっと詳しく見る

※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。

週刊文春 電子版 PREMIUMMEMBERSHIP 第1期募集中 詳しくはこちら
  • 0

  • 1

  • 0

source : 週刊文春 2025年7月3日号