今回のゲストは、著書『僕には鳥の言葉がわかる』が話題の動物言語学者・鈴木俊貴さん。シジュウカラの生態を研究することで「鳥にも言葉がある」ことを解き明かし、現代版ドリトル先生と世界中で大きな反響を呼んでいる研究者です。現在フィールドワーク中の鈴木さんを岡村ちゃんがオンラインでインタビューしました。

岡村 いま軽井沢ですか?

鈴木 10分前まで森にいたので、下は作業着のままです(笑)。

岡村 いつからいるんですか?

鈴木 4月20日から入っているので、1か月と少し経ったかな。

岡村 どんなテーマで研究を?

鈴木 僕は、シジュウカラという鳥が言葉を持っていることについて研究しているのですが、いままでの研究で、「集まれ(ヂヂヂヂ)」とか「警戒しろ(ピーツピ)」とか「ヘビだ(ジャージャー)」とか、そういったことを仲間に伝えるための「言葉」を彼らは持っていることがわかり、「警戒して・集まれ(ピーツピ・ヂヂヂヂ)」と、違う言葉を組み合わせ「文章」を作ることもできるとわかりました。じゃあそういった言葉をシジュウカラはどうやって獲得したのか。雛が親鳥になるまでの間に言葉をどう学習し、発達させていくのか。そういった研究をいまはやっていて。ちょうどシジュウカラが子育て中なので、連日巣箱の近くに張り込んで、声を録音したりしてるんです。

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source : 週刊文春WOMAN 2025夏号