「農林水産大臣の小泉進次郎です。一人でも多くの皆様が安心してお米を買える環境を実現したい、そういう思いで全力で仕事に取り組んでいます! 自民党は、スピード感のある政治で……」

 

 6月20日、都内の固定電話が一斉に鳴った。備蓄米放出で人気の“コメ大臣”を投入する「オートコール(自動音声)作戦」だ。しかし2日後、投票箱の中でほかほかに炊き上がったのは、歴史的な惨敗だった。

 石破茂政権の支持率が6月に入って6ポイント上がり(NHK世論調査)、39%に。この“進次郎効果”を背に自民党が挑んだ東京都議会議員選挙が22日に投開票された。

「都議団政調会長ら現職幹部が次々と落選。過去最低だった2017年の23を下回る21議席で、都議会第一党からも転落した。裏金問題などで無所属で出馬したうちの3人を追加公認してやっとこの数字です」(都政担当記者)

 告示前は政権支持率の急回復で、現状維持の楽観的な見通しもあった。だが、候補者の秘書は嘆息する。

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source : 週刊文春 2025年7月3日号