今回の担当は「週刊文春 電子版」スタッフの齋藤裕です。

 7月6日に放送されたフジテレビ(CX)の検証番組。中居正広さんや港浩一前社長の問題が検証されていく中、ハラスメントがまん延した一因として指摘されたのが、2018年に週刊文春が報じた反町理氏のハラスメント事案への対応でした。今年3月末までフジテレビの取締役を務め、長年『プライムニュース』のキャスターを務めた反町氏は、今回の検証番組で「調査を委嘱した取締役会の一員として第三者委員会報告書を尊重します」と初めて見解を明かしました。“悪しき前例”となった反町氏の事案とはどのようなものだったのでしょうか。

中居氏の一件にもつながる、被害の申告が適切に対処されなかった反町氏の事案とは?

 2018年4月8日の日曜日、快晴の空の下、私はその人を待っていました。当時、地上波に進出したばかりの『プライムニュース』夕方帯のMCを務める名物キャスター。政治部で官邸キャップや政治部長を務め、記者としても能力が高く評価される存在でした。ダークグレーのポロシャツ姿の反町氏が帰宅し、「週刊文春です。お話うかがえませんか」と声をかけるも、一瞥するのみ。両手で差し出した名刺を視界にさえ入れてくれません。

――女性社員mさんと女性社員nさんにハラスメントをしたという認識はないのか?

 いくつか質問を重ねましたが、一言も発することなく、悠然と自宅の玄関へ入っていったのでした。

 この取材の端緒となったのは先輩記者からの情報でした。

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source : 週刊文春