インドに亡命しているチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世は今月6日、90歳の誕生日を迎えました。誕生日を前に2日、自身が生まれ変わる「輪廻転生」制度を存続させると明らかにしました。私はダライ・ラマに日本で4回、亡命先のインドのダラムサラで1回、お会いしています。そこでダライ・ラマとはどういう存在で、輪廻転生とはどういうものか解説しましょう。
チベットには7世紀頃にインドから大乗仏教が伝来し、密教や現地の文化と融合して独自の発展を遂げました。それがチベット仏教です。チベットだけではなく、ブータンやモンゴルでも信仰されています。
ダライ・ラマの「ダライ」とはモンゴル語で「大海」を意味し、「ラマ」はチベット語で「師」を意味します。合わせて「大海のような知恵を備えた高僧」という意味の称号になります。日本で「ダライ・ラマ法王」と呼ばれることもありますが、ダライ・ラマでも呼び捨てにはなりません。ダライ・ラマを敵視している中国政府は「ダライ一派」と呼び捨てにしています。
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source : 週刊文春 2025年7月17日号






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