東京・豊島区の閑静な住宅街に佇む築19年のマンション。繁華街の喧騒から少し離れた一帯が救急車やパトカーの赤色灯に包まれたのは、7月3日の夕刻のことだった。

 女優の遠野なぎこ(45)の自宅で、女性の遺体が発見された。社会部記者の話。

「死後数日が経過していた。事件性はなく、警察は遠野さん本人の可能性も視野に、身元の特定を進めている。いまだ遠野さん本人とは連絡が取れていません」

 テレビ番組で男性遍歴を告白し、歯に衣着せぬトークで“お騒がせ女優”と見られてきた遠野。45年の半生は波乱に満ちていた。

 遠野の母は高校3年生で彼女を妊娠。3歳下の弟、5歳下の妹も産まれたが、遠野が小学5年生のとき両親は離婚し、遠野ときょうだいは母親に引き取られた。

「母親は育児放棄をするようになり、幼いきょうだいは遠野さんが世話をしたそうです。さらに遠野さんの心を蝕んだのが母からの虐待でした」(遠野の知人)

 ことあるごとに母から、

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source : 週刊文春 2025年7月17日号