劣勢が伝えられるにつれて発言が過激化する一方、自信を失いつつある石破首相。都知事選で一敗地に塗れた元閣僚、国民民主を巡る女の闘い、与党に戻った名物議員、躍進する参政党の政策分析まで、参院選を総力取材!

 

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 名峰・阿蘇山の外輪に位置する熊本県菊池市。7月20日の参院選投開票前最後の日曜日、首相の姿は、日本有数の米どころで知られるこの地にあった。気温33度の猛暑の中、演説会場に詰め掛けたのは、およそ2000名。演台に上がった石破茂首相(68)は、警備の都合上、約20メートル離れた先で耳を傾ける聴衆たちにこう訴えかけた。

「今回のコメの高騰、もう一度、農業の大切さを、国民みんなが自覚する政策の転換点にしていきたい」

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source : 週刊文春 2025年7月24日号