近年、米国でにわかに熱が高まっていたのが和食ブームだ。ドジャース大谷翔平の活躍も追い風になっていた。だが、トランプ関税はその食材にも――。
「関税なんかに負けちゃいられないんだけどね。さすがに今回は、25%になったら相当なダメージです」
そう嘆くのは米カリフォルニア州で日本食レストラン「鮨処 古都」を営む松木保雄氏だ。同店はエンゼルス時代に弁当を届けるなど大谷を食の面でサポート。海鮮メニュー「大谷丼」も有名で、まさに大谷効果に沸く人気店だが……。

「うちはホタテ、カンパチ、コハダ、カニとか、日本から仕入れているものを挙げたらキリがない。お酒とか寿司酢とか海苔なんかもそうです」
本物の味を大切にしてきた松木氏は今、トランプ関税に頭を悩ませている。

「(4月からの)10%の関税のおかげで仕入れも難しくなりました。ここにまた2倍以上の関税がかかってくるなんて」(同前)
店主の悲鳴は、国内の一次産業の苦境と直結する。トランプ関税は、農産物や水産物の対米輸出にも及ぶのだ。水産業関係者が言う。
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source : 週刊文春 2025年7月31日号
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