新聞記者の教育では「誤報は許されない」と叩き込まれるが、それでも誤報は起きるもの。問題はその後の対応だ。

 毎日と読売が23日に石破首相の退陣を報じた。朝日24日付朝刊によると、報道を知った首相は周囲に「辞めるなんてことはどこにも言っていない。誤報だ」と苛立ちを見せたらしい。

 とりわけ読売の勇み足は前代未聞だろう。「石破首相 退陣へ」「参院選大敗 引責」という見出しの号外を出し、本文で「月内にも退陣を表明する方向で調整する」と書いた。号外が誤報になるとすれば、近年聞いたことがないケースだ。かなり珍しいことであるのは間違いなく、この号外はメルカリに出品され、しっかり買い手が付いている。

初回登録は初月300円で
この続きが読めます。

有料会員になると、
全ての記事が読み放題

  • 月額プラン

    1カ月更新

    2,200円/月

    初回登録は初月300円

  • 年額プラン

    22,000円一括払い・1年更新

    1,833円/月

  • 3年プラン

    59,400円一括払い、3年更新

    1,650円/月

有料会員になると…

スクープを毎日配信!

  • スクープ記事をいち早く読める
  • 電子版オリジナル記事が読める
  • 解説番組が視聴できる
  • 会員限定ニュースレターが読める
有料会員についてもっと詳しく見る

※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。

  • 2

  • 3

  • 10

source : 週刊文春 2025年8月7日号