1億総寝不足社会・ニッポン。睡眠不足による経済損失は18兆円に上るとも試算される。寝苦しさやクーラー病など、猛暑で広がる睡眠格差。悩める読者のため、睡眠学の世界的権威が教える、真夏の夜の快眠法――。

 

▶真夏の寝室の最適温度
▶睡眠を「見える化」せよ
▶夏休みに試す セルフ睡眠測定法…他

「エアコンは切って寝るので、朝は暑くて起きる」

「寝ても寝ても疲れが取れず、日中も眠気に襲われる」

 記録的猛暑が続く日本列島。気温や湿度の異常な高さに加え、屋外と屋内の寒暖差などから自律神経が乱れ、夏の睡眠は脅威に晒されている。

 睡眠学の世界的権威で、ノーベル賞受賞も有力視されている筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構機構長の柳沢正史教授が警鐘を鳴らす。

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source : 週刊文春 2025年8月14日・21日号