支持率が上向く石破首相に思わぬ落とし穴が待ち構えていた。新米の価格高騰だ。備蓄米放出の遅れなど、小泉農相の計画にも綻びが。さらに総裁選前倒し議論がなかなか進まぬ中、党役員の任期切れが徐々に迫ってきた――。

 

▶︎各地のJA会長が小泉農相に「早く辞めろ」「一貫性なし」

▶︎専門家「新米は4000円台で高止まり」備蓄米作戦の敗北

▶︎逃げる高市「石破おろし主導の印象を与えると……」

 皇居外苑を背に聳えるパレスホテル東京。8月24日の午後5時前、車寄せに次々と高級車が滑り込む。姿を見せたのは、小泉純一郎元首相と山崎拓元自民党副総裁、武部勤元幹事長、赤沢亮正経済再生担当相。この日、石破茂首相主催の食事会が日本料理店「和田倉」で行われた。

 会合では郵政解散を懐かしむ声や首相が発出を検討する戦後80年メッセージへの助言が飛び交った。石破首相もビールを嗜み、会席料理の「特別コース」に舌鼓を打つ。同店の目玉の1つが、滋賀県近江米の新品種「きらみずき」。オーガニック栽培で5キロ6000円台の銘柄米だ。折しも、新米価格高騰が連日報道され始めるなど、石破首相はコメ政策でも難題にぶち当たっていた頃だった――。

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source : 週刊文春 2025年9月4日号