世間が阪神2年ぶりの優勝に沸く傍らで、リーグ下位の監督の首筋は涼しくなる一方だ。9月1日には、前日に優勝の可能性が完全消滅したヤクルト・髙津臣吾監督の今季限りでの退任が一斉に報じられた。

 そんな中、ソフトバンクと日本ハムのつばぜり合いが続くパ・リーグでも、指揮官退任の噂が……。

「楽天の三木肇監督(48)です。楽天は現在リーグ4位で、3位のオリックスとは6.5ゲーム差(9月7日現在)。6日には西武に抜かれて約1カ月ぶりに5位に転落するなど、CS進出争いどころではなくなっています」(スポーツ紙記者)

 三木監督は今季、2度目となる楽天監督に就任。前回の2020年シーズンは4位に終わり、二軍監督に降格という屈辱を受けた。リベンジを賭けた今季だったが、その手腕には疑問符が付きっぱなしだという。

ファンからは「三木ママ」と親しまれるが

「楽天は開幕後の5、6月に立て続けに助っ人外国人を補強。特にMLBのアメリカンリーグで本塁打王になったこともあるルーク・ボイト内野手(34)は7月からの出場ながら、チームトップの10本塁打を放っている。それでもチームの総本塁打数はリーグ5位の61本(いずれも7日現在)。長打力不足が成績にも直結しているのですが、球団側にすれば、金をかけて補強したのに成績が振るわないことに不満が溜まっているのです」(球団関係者)

 楽天では、前任監督の今江敏晃氏も1年限りでの退任だった。さらに三木氏も交代となれば「次に引き受けてくれる監督候補はかなり限られる」(同前)。それでも球団内で、本命として名前が挙がっている人物がいるという。

「前西武監督の松井稼頭央氏(49)です」(同前)

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source : 週刊文春 2025年9月18日号