9月28日、宝塚大劇場。華やかな歌とダンスで繰り広げられるショーの終盤、黒い燕尾服に身を包んだ集団がステージに現れた。群舞を踊るその中心で、ひと際煌びやかな衣装に身を包んだ新トップスターは、軍歌が流れる中、神妙に口を噤む。そしてしめやかに舞うと、その日一番の拍手が沸き起こった。
2023年9月に、現役宙組生の有愛きい(享年25)が自ら命を絶ってから、丸2年が経つ。自死の背景にあったのは、劇団が隠蔽してきた上級生からの苛烈なイジメやパワハラ、過重労働だった。
「有愛の遺族は、上級生によってヘアアイロンで火傷を負わされたことや人格否定のような罵倒を受けたことなどの被害を訴えた。当初劇団はパワハラを否定していたが、事件から約半年が経過した24年3月、遺族の主張を全面的に認め、親会社である阪急阪神ホールディングスの角和夫会長(当時)が遺族に謝罪しました」(文化部記者)
事件をきっかけに劇団は様々な組織改革を打ち出してきた。
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source : 週刊文春 2025年10月9日号
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