大嫌いなタイプの新聞記事がある。政局解説で、「三角大福中の時に比べて」とか「自民党が下野した時とは違って」などと昔を引き合いに出すやつだ。過去を参考にして政治が執行されるなら意味はあるが、そんなことはない。自分の経験を書いて悦に入っているだけじゃないか。

 話は変わる。10月15日付朝刊の見出しはこうだ。「自民、国民民主に連携打診」(朝日)、「首相指名一本化 立国歩み寄り焦点」(読売)、「国民・公明 指名争い左右」(日経)。どこも日本維新の会が眼中にない。

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source : 週刊文春 2025年10月30日・11月6日号