「クマの被害は、もはや台風や地震と同じ自然災害と考えるべきです。これまでの常識は通用しない。被害を防ぐためには、意識を大きく変える必要があります」

 岩手大学の山内貴義准教授はこう警鐘を鳴らす。

 

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 各地で猛威を振るう、災害級の“クマ禍”。人身被害の件数は、過去最多の200人超えを記録した2023年度と同水準でカウントを刻み続ける。

 とりわけ深刻なのが、死者の数だ。10月末までに12人がクマの犠牲に。さらに11月3日、秋田県湯沢市で、13人目の犠牲者とみられる女性の遺体が山中で発見された――。

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source : 週刊文春 2025年11月13日号