トロント・ブルージェイズとの全7戦に及んだ激戦を制して世界一に輝いてから3日後の11月4日夜(現地時間)、興奮冷めやらぬ中での独占インタビューに応じた山本由伸投手。1時間に及んだインタビューで語られた「中0日登板を実現させた名トレーナー・矢田修」「大谷翔平&佐々木朗希への思い」「WBCへの現在の考え」とは? 前編とあわせて9000字に及んだインタビューの後編をお届けする。

11月1日のワールドシリーズ(WS)第7戦で歓喜の瞬間を迎えた山本とドジャース。2日連続の登板で最後を締めた山本だが、その活躍は決して根性論では語れない。MLBのデータ解析システムを担当するデビッド・アドラー氏のXによれば、最終戦の山本はスプリット、カット、4シーム(直球)、カーブ、シンカーの5球種全てで、それまでよりも球速がアップしており、特に4シームは平均96.9マイル(約156キロ)と、従前より2キロ以上も速くなっていたのだ。ここから、さらに深掘りして、どうしてそのような、常識外れの投球が可能になったのかを聞いた。
「変わったことをしている」理解が得られなかった時期も
――プロ1年目は、1試合登板したら、腕がパンパンで、次の登板まで10日以上開けており、連投なんて考えられなかったそうですね。そこから19歳で出会った矢田先生とともに、身体をフルモデルチェンジさせてきた、と。記者会見でも、「矢田修のすごさを証明できた」と語っていました。
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source : 週刊文春 電子版オリジナル
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