「日本で不動産を買いたいと言っていたお客様が、最近になって急に『様子見したい』と連絡をしてこられました。同様の問い合わせは増えています」

 

 中国の不動産仲介大手・ホームリンク(链家)の日本法人社長を務める()(ほう)氏はそう語る。

 近年、都心のマンション価格は高騰を続けてきた。不動産経済研究所が10月に発表した首都圏新築分譲マンション市場動向によると、東京23区の新築マンション平均価格は、4〜9月で1億3309万円。上半期最高値を更新した。バブルを後押しするのが、中国人ら海外富裕層だ。

「私の会社は9割方が中国のお客様ですが、2023〜24年がピークでした。人気は湾岸エリアのタワーマンションや、港区・中央区・千代田区の都心3区です。2億〜3億円くらいの物件を購入される方が多く、『現金一括で』という方も多い」(同前)

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source : 週刊文春 2025年12月4日号