12月8日、NHK経営委員会が次期会長に副会長の井上樹彦氏(68)を任命すると発表。会長職は2008年以降、6代連続で外部から招聘されており、内部昇格は18年ぶり。総務省関係者が内情を明かす。
「会長報酬は年間約3000万円と民間企業に比べ低く、国会対応など負担は少なくない。国民のテレビ離れの影響で2年連続赤字決算となるなど財政的にも厳しく、財界人を中心とする人選案が難航していた」
古賀信行経営委員長は11月の会見で「難題山積の会長職を受ける人がいるんだろうかと、正直思う。僕だって絶対嫌ですよ」と語るなど、早々に白旗を揚げたとされる。
「そこで以前から意欲を示している井上副会長に白羽の矢が立った。新聞や民放が懸念するNHKのネット関連業務の拡大にも消極的で、政府としても御しやすい」(別の総務省関係者)

唯一の懸念が高市早苗総理との関係だった。放送を所管する総務大臣の在任日数が歴代1位の高市氏は、NHKにも改革を迫ってきたことで知られる。
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source : 週刊文春 2025年12月25日号






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