「台湾有事」発言以降、冷え込む日中関係はレーダー照射問題で新たなフェーズに入った。戦闘機での威嚇や制裁など、表の政府発表に加え、情報戦を仕掛けている中国。その驚きのフェイク情報の数々を徹底取材した――。

 

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 赤い文字で〈極秘〉と銘打たれた謎の文書がいま、ネット空間を飛び交っていることをご存知だろうか。

 表紙には、黒く加工された建物を背景に、〈X-ファイル〉との文字が躍る。中央にはこう記載されている。

〈日本政府要人非公開不祥事報告書〉

 続くページには、高市早苗首相(64)風の顔写真があった。実はこの〈X-ファイル〉の中に、高市氏が受け取った「台湾からの賄賂」の決定的証拠が眠っている……。

 と、そんな驚愕のストーリーで拡散される一綴りの画像なのだが、実はまったくのニセモノである。その発信源は、中国だ。

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source : 週刊文春 2025年12月25日号