【完全版】彬子女王100分インタビュー「愛犬との別れ」「父の思い出と当主の覚悟」

　今年（2025年、以下同）9月に新著「飼い犬に腹を噛まれる」を上梓したのですが、いろんな方から「お腹、大丈夫だった？」と心配されました。

　飼い犬に腹を噛まれたのは実話です。雄の山陰柴犬なのですが、彼に子どもが生まれた時に私がその子犬を抱いたら、嫉妬したのか、お腹のあたりをガブリと。しばらく歯形がキレイに残っていました。

　ある友人からは「お腹を噛まれたんですか!?」と連絡をもらいました。

「はい。でもずいぶん前のことなので、大丈夫ですよ」

　と言うと、きょとんとされて。そういうタイトルの本が出たのだと説明すると、「妻に騙されました～」って。どうやら友人は“彬子女王が犬に腹を噛まれる事件が起きた”と奥さまから聞いたみたいです（笑）。

　三笠宮家の彬子さま（44）が上梓されたエッセイ集「飼い犬に腹を噛まれる」（PHP研究所）が話題だ。発行部数は、12月15日時点で5刷11万部。イギリス留学時代の出来事を綴った「赤と青のガウン　オックスフォード留学記」（PHP文庫）に続くベストセラーとなった。

　今回、取材に応じられた彬子さまは、グレーのテーラードジャケットの胸に“お印”の雪を連想させる雪だるまのブローチを付けてご登場。100分間にわたって、ご近況やライフワーク、ご家族への思いなどを語られた。

　新著にはたくさんの反響をいただき、大変ありがたく思っています。漫画家のほしよりこさんが挿絵を担当してくださったのですが、参考写真や私の話をもとに、一編ごとに素敵な挿絵を描いてくださいました。さらに嬉しかったのは、読書好きの芸人さんが様々な本を紹介している配信番組の中で取り上げてくださったこと。これまで出してきた本のエッセンスが詰まっているから「彬子女王の入門編」として読むとよいと言っていただき、嬉しかったです。

　飼い犬の名前は「左馬助」といいます。「左馬助」は官位でいうと正六位下にあたり、ちょっと高貴な名前かと。官位のある犬も面白いかと思いまして、官位相当表からよさそうなものを選びました。