1月2日(金)

 昨年から計画してた人魚像ハンターの旅“新潟〜富山”。東京駅から上越新幹線“とき”に乗り込む。車内は満員。インバウンドの方々もたくさんいたが、たぶんスキー目的なんだろう。童話作家・小川未明著『赤い蝋燭と人魚』を車内で読み返しているのは僕だけと思われる。新潟県上越市大潟区の雁子浜に伝わる人魚伝説から発想を得、書かれた童話と言われているのであーる。だからその日本海に面した地帯は人魚像ゾーン。在処は調べ済みだ。

 しかし、心配なのは雪。新潟駅から信越本線に乗り継ぎ「潟町駅」に行きたいのだが、暴風を伴う大雪だと電車が止まる恐れがあると聞いた。“国境の長いトンネルを抜けると雪国であった”川端康成の小説『雪国』の冒頭。キャッチコピーとしても抜群の出来だけど、今はそんなこと言ってる場合じゃない。

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source : 週刊文春 2026年1月22日号