連合の芳野友子会長(60)は2月2日、衆院選の街頭演説に立っていた。立憲民主党と公明党が立ち上げた中道改革連合の候補応援では「公明と一緒に選挙を戦えるのがうれしい」と強調すると、公明側は欣喜雀躍。芳野氏が「男女共同参画基本条例をある地域で作ろうとしたが、バックラッシュ(揺り戻し)が起き、なかなか条例が通らないという経験をした。その時に公明党の女性議員にお世話になって、東京都でいち早く条例を作ることができた」などと語った詳細を公明新聞が報じ、蜜月関係をアピールした。
政治部記者は「自民党は特に岸田政権の頃から、国民民主党を連立政権に組み込もうとして連合に近づいた。芳野氏も取り込まれ気味だったが、今後は決別に向かうはずだ」とみる。芳野氏と深い関係を築いてきた自民側のキープレイヤーの一人が麻生太郎副総裁だが、かねて公明嫌いの麻生氏は演説で従来の自公協力を「くだらない」と一蹴。「芳野氏は麻生氏との関係を見直さなければならない」(前出・政治部記者)状況だ。

高市早苗氏の自民党総裁就任も大きな要因だ。芳野氏は昨年3月、連合会長として20年ぶりに自民党大会に出席し「ぜひ今国会で選択的夫婦別氏(別姓)制度の創設を実現して欲しい」と述べた。自民党関係者は「高市氏は筋金入りの別姓反対派なので、芳野氏とは水と油」とみる。
芳野氏が今後取り組むべきは、自民との関係を見直すとともに、連合が支援する中道・立憲と国民民主の「仲立ち」をすることだ。ただ、これも難しいという。
「国民民主の玉木雄一郎代表について、芳野氏は、不倫問題などを機に『心底許せない』と毛嫌いしている」(連合関係者)
今回の衆院選に玉木氏は積極擁立で臨み、とりわけ福井1区を巡り芳野氏が激怒した。連合傘下である自治労の「組織内候補」を中道が擁立しているにもかかわらず、国民民主が新顔をたてたからだ。芳野氏は公示翌日、わざわざ福井に入り、地元関係者に謝罪した。
「それでも政治的判断で、芳野氏は玉木氏とは何とかやっていくだろう。しかし、それ以上に悩みの種なのは公明の支持母体・創価学会との関係だ」(同前)
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source : 週刊文春 2026年2月19日号






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