最近、国民民主党の玉木雄一郎代表(56)の存在感が急低下したとの声が広がっている。昨年は高市早苗首相と複数の政策取引を実現させ、今年2月の衆院選では自民大勝ムードの中で勢力を微増させたはずだ。しかし選挙後は首相が呼び掛ける協議に中途半端な姿勢を続け、金看板の「対決より解決」する手法が袋小路に陥りつつあるという。

「事前に出席の有無を確認したら『席は空けておいてください』というから用意していたのですが……結局来なかったですね」

 官邸関係者は2月26日、消費税減税などを検討する超党派の「社会保障国民会議」の初会合後、苦笑いを浮かべ玉木氏の対応をこう振り返った。国民民主の事務方は会議直前まで出席を匂わせるような答えを返していたが、結局玉木氏は初会合を欠席した。

 玉木氏は自身のXで、欠席は参加条件とした会議や議事録の全面公開が不透明だったからと説明した。ただ初会合はメディアにフルオープンで行われており、この官邸関係者は「単に踏ん切りがつかなかったのではないか」といぶかる。

新年の挨拶で「飛躍の年」と語った玉木氏だが

 首相と玉木氏は昨年末、所得税の課税が始まる「年収の壁」を条件付きで178万円に引き上げる代わりに、来年度予算の年度内成立に協力する旨の政策合意を結んだ。玉木氏は満面の笑みでサインしたが、首相は今年1月、玉木氏の寝首をかく形で衆院解散を断行。国民民主は候補者を十分に揃えられなかった。

「国民民主は公示前から1増の28議席を得たが、当初目標とした51議席以上には遠く及ばなかった。玉木氏には『首相にいいように踊らされた』という不信感が芽生えたとされます」(政治部デスク)

 玉木氏は「経済後回し解散」と批判。約束したはずの予算案の年度内成立について、首相が1月解散で国会での審議時間を十分確保できなくさせたと憤った。しかし、首相は皮肉にも、審議時間を大幅に削りながら年度内成立に突き進む。玉木氏は「一度首相と意思を再確認する時間が必要だ」と訴えつつ、「新しい手法があるなら拒否しない」とも言い、最終的な賛否はあやふやにしている。

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source : 週刊文春 2026年3月12日号