経済同友会は再生できるのだろうか。サントリーホールディングス会長だった新浪剛史氏が代表幹事を任期途中で退任し、山口明夫日本IBM社長が昨年12月、後任に選ばれた。山口氏の就任に至るまでの舞台裏が、ここにきて明らかになってきた。

突如浮上した薬物疑惑でサントリーを追われた新浪氏は経済同友会代表幹事を続けようとし、副代表幹事17人の意見は割れた。
もとよりワンマン型の新浪氏による団体運営には賛否があった。経団連、日本商工会議所と並ぶ「財界3団体」の一角を占めるのが経済同友会だ。経営者たちが個人の資格で参加する。その分、発言の自由度は高い。
次から次へと新しいテーマを打ち出し、副代表幹事に振り分ける。労働界はもちろん、経済界でも慎重論が強い解雇規制の緩和などを唱える。新浪氏のこうしたスタイルに、副代表幹事の間では「ついていく気になれない」「新浪氏の部下になったわけではない」などの不満もくすぶっていたようだ。
新浪氏は事務局の体制にも介入した。対外発信力や政界人脈に自信を持つ新浪氏は「渉外活動に多くの職員を配置する必要があるのか」と言い、同友会を去る職員も少なくなかった。事務局長だった岡野貞彦氏も退任した。

副代表幹事の一人は「車、秘書、活動費などの負担を考えれば、サントリーHDから会長退任を迫られた新浪氏が代表幹事を続けるのは、どうあれ難しかっただろう」と語る。
「桜田世代」から選出
後任選びに頭を悩ませたのは、新浪体制のナンバー2だった岩井睦雄日本たばこ産業(JT)会長だ。同友会代表代行を3カ月近く務めた。JTをグローバル企業に脱皮させた立役者であり、財界屈指の教養人。だが岩井氏が代表幹事に就くわけにはいかない事情があった。
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source : 週刊文春 電子版オリジナル






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