突如始まったイラン攻撃。ホルムズ海峡封鎖で原油価格は上昇し、さらに物価高が加速していく。消費減税の議論は遅々として進まず、積極財政でインフレは進むばかりだ。一体、高市首相は国民の生活が分かっているのか?

 

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 2月28日午後5時半過ぎ、高市早苗首相(64)が空路で訪れた石川県は、分厚い曇に覆われていた。空港から車で向かった先は金沢市の本多の森北電ホール。3月8日投開票の石川県知事選で再選を目指す馳浩氏のため、現職の総理が異例の応援演説を行った。

「ご承知の通り、イランで大変な事が起きています。ちょうどこちらに向かうために空港に向けて出発しようという時に、イスラエルがイランを攻撃したと第一報が入り、飛行機に乗る直前、どうも米軍も参戦したらしいと。飛行機に乗るかどうか迷ったんですが……」

 黒い指なし手袋をはめた右手でマイクを握り、イラン攻撃について、神妙な面持ちでこう語ったのだ。

 ところが――。政治部デスクが首を傾げる。

「攻撃が始まったのは3時15分で、首相が公邸を出たのは3時56分。出発まで約40分もあり、出張の取り止めを検討する時間は充分にあったはず。また、首相が飛行機に乗る直前の4時半頃にトランプ大統領がSNSで攻撃を発表しましたが、一般人と同じタイミングまで参戦を知らなかったというのも驚きです」

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source : 週刊文春 2026年3月12日号