「逮捕者のなかに総務大臣の林芳正の秘書を務めていた人物がいる。事件そのものは、単純なインサイダー取引事件だが、検察側の関心は、別のところにあったのではないか」
中堅証券会社「三田証券」の元役員らが逮捕された約23億円の巨額インサイダー事件。その余波は、永田町にも及んでいる。
2月2日、東京地検特捜部は、モーター製造大手「ニデック」(旧日本電産)のTOB(株式公開買付)を巡って、三田証券の取締役投資銀行本部長だった仲本司、金融ブローカーの松木悠宣らを金融商品取引法違反容疑で逮捕したと発表した。ニデックは2024年12月に、工作機器大手の「牧野フライス製作所」にTOBを実施すると公表している。これは、買われる企業の賛同なくTOBを提案する“同意なき買収”だったが、そのインサイダー情報を得た仲本が、松木らと共謀。TOB公表前に牧野フライス株、計32万9100株を約23億4980万円で買い付けた。一般的にTOBが公表されると買収対象の株価は上がるとされるが、牧野フライス株も例外ではなかった。5000円から7000円台だった株価が、1万円超に急伸。松木らはそのタイミングで売り抜け、億単位の利益を得たとされる。三田証券は、ニデックのTOBの代理人業務を請け負っており、仲本はその業務を担う投資銀行部門のトップだった。
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source : 週刊文春 2026年3月19日号






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