今回の担当は、編集部のM記者です。

 昨年の今頃、私はまだ卒業を控えた大学生で、残されたほんの数週間の学生生活を大切に過ごそうと、のんびり、時には友人と朝から晩まで遊び、そんな毎日を送っていました。

 ちょうど1年後の今。私は知らない人の家を躊躇なくピンポンし、政治家に直撃し、時には賃貸を引き払ったほうがいいのではないかというほど毎週出張に行き、事件加害者の夫に「知らなかったんですか?」と声をかけ、朝から晩まで国民的アイドルを追っかけ、なんと直接話し……。

 1年の間に起こった生活の変化になんとか順応し、今、中身は学生の頃と全く変わらないのに、肩書きだけは「文春の記者」(記者とも言えないほど未熟ですが……泣)として働いていることに、この「記者日記」を書いていると、改めて不思議に思います。

 私にとってこの1年間、すべての取材が刺激的で、思い返せば思い返すほど、1冊本を書けてしまうほど、濃密な毎日でした。今回はそんな「週刊文春」記者1年目が、取材の際に「命をかけていること」を、読者の皆様に知っていただけたらと思い、この原稿を書きます。

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source : 週刊文春