ファクトが充実した読売、何を言いたいのかさっぱりわからない朝日ーー。4月21日に発足半年を迎えた高市政権をめぐる検証記事を読み解くと、部数トップと2位の新聞の政治報道の力量差が如実に表れていた。
多くの新聞社が単発の検証記事にとどまっている中、読売は連載の形をとった。1面トップで始まった連載初回となる21日朝刊の前文は「『高市流』の内実を探り、政権運営の行方を展望する」と記した。

読売は「高市流」を定義づけ…検証記事のファクトが充実
では、そもそも「高市流」とは何なのか。1面記事は最後の段で、こう記す。
「永田町の伝統的な『根回し文化』と距離を置き、合理性を追求するのが高市流だ」
会議への出席を減らしたこと、出席者の発言を絞り込んだこと、書面を重視すること、秘書官や官僚のレクを取りやめたこと。こうしたファクト(事実)を断片的に並べるだけでなく、それが何を意味するのか、読売として「高市流」を定義づけている。
4面に続く検証記事はファクトが充実している。4月10日、首相と党幹部による首相官邸でのランチについて「自民党副総裁の麻生太郎(85)は、首相の高市早苗(65)にこう提案した。『夜じゃなくていいから、またやろう。こんな感じでランチで気軽に集まれればいいんだから』」。麻生氏の言葉が生々しい。ランチの様子もこう記した。「予算の成立が年度をまたいだことを巡り、高市が愚痴を口にしたものの、間近に控えた党大会に招く歌手の世良公則に話が及ぶと、和やかな空気が流れた」。風景が目に浮かぶようだ。

さらに確執が指摘された首相と麻生氏の関係をめぐり、首相の肉声を紹介する。「昼食を共にした麻生の気配りがにじむ言葉に、高市は『私が置かれた状況を理解してくれている』と周囲に漏らした」。
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source : 週刊文春 電子版オリジナル






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